プライミング効果と朝の心理学

   

 SNSやYouTubeでも“朝ルーティン”の動画って以前人気ですよね。
 今日は、朝に美しい部屋で静かに瞑想したり、コーヒーを淹れたり、丁寧に一日の準備をしているのを見て。あなた自身ができなくても、誰かの、ゆったりとした映像を見ているだけでも、無意識には良い影響を与えるというお話をしたいと思います。これは美しくて、幸せになる映像を見るだけでも効果があるのです。

 実は朝の気分が、その日すべてに、とても影響してしまうのです。これを心理学ではプライミング効果と呼ばれています。

 プライミングの“prime”とは「準備」とか「下地」という語源から来ています。
 あなたの1日の気分は、“朝の気分によって、大きく影響するのです。

 例えば、朝の通勤電車で、若者が高齢者に席を譲るシーンを見かけると、「この世界を優しく感じたりしませんか?」なぜか優しい不思議な気持ちの1日を過ごせたりします。

 逆に、朝から悲しくて暗いニュースを見たりすると、世界に対して不安を感じて、一日中、心が重くなってしまいます。

 僕たちは現実を見ているようで、じつは“プライミング=「心の下地」で世界を見てしまうのです。

 また催眠学でも、目覚めた瞬間の“あなたの言葉”が脳内ホルモンを変えると言われています。

 目覚めが良くなくても「今日は気持ちよく目覚めた!」とウソでも口にするだけで、脳からたくさん幸せホルモンが出ることがわかっています。その結果、軽快な気持ちで一日過ごせるのです。

 逆に朝に「今日も眠れなかった」「全然、疲れが取れない」とネガティブな言葉を口にするだけで、不快物質であるコルチゾールが増産され、一日ずっと気分が重いものを引きずってしまいます。

 だから、テレビでよくある朝の占いも、良い結果を見かければ“よっしゃ”と信じて、悪い結果なら、心の中で「これは本格的な科学的な統計ではない」と軽く流し忘れてキャンセルすれば良いのです。

 そう考えると、僕は心理カウンセラーという立場で、前向きな言葉を日々誰かに伝えているので、自分の人生が前向きにポジティブに変わってくるんだと思います。とても、いい仕事です。

 ですから人間関係の苦しみの多くは、“相手”そのものより、自分の“下地=プライム”で起きているのです。
 うまくいかない人は、言動は朝から「きっとあの人は今日もイライラしている」「どうせ私が何をしても感謝されていない」「私はどうせ嫌われている」

 この人間関係を見る「心の下地」が、相手の言動を悪く解釈させ、さらに誤解を深める関係になってしまうのです。

 周囲が冷たく感じるのは、その人が世界が冷たいと信じているからです。
“世界を冷たく見る心の下地=プライム”になっているから。

 アメリカの有名な心理学者ウィリアム・ジェームスは「あなたの経験とは、あなたが注意を向けたものでできている。」と言いました。
 つまり、あなたが注意を向ける“心構え”が、そのままあなたの人生をつくっていくのです。

 また、アップルの創業者のスティーブ・ジョブスは、朝こう言い聞かせて1日を始めたのです。
  「もし今日が人生最後の日だとしたら、今からやろうとしていることを、本当にやりたいか?」

 彼は“朝のひと言”で、自分の生き方を整えていたんですね。

 皆さんにも、今日からできる“心の整え方”4つを伝えますね。

 ① 朝の「ひとこと儀式」
 鏡に向かって「今日の私は大丈夫」「ありがとう」「いっぱい良いものを見よう」と自己暗示を入れる。

 ② 「今日、会う人の良いところを3つ思い出す」
 これはネガティブモードから愛するモードに切り替わる。

 ③ スマホの壁紙を“前向きな言葉”“笑顔の写真”にする。
 特に朝に効果が強い。

 ④ 難しい会議の前には、軽いユーモアのある温かい雑談から始める。
 プライミングを自分で選ぶ練習になる。

 一つでもやってみてください。

 あなたの明日が、少しでも軽く優しい一日になりますように。
 朝の心構えで、人生の流れを変えてみましょう!!

 今日の話で得ることがあれば僕も幸せです!

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心理カウンセラー衛藤信之
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