人の言葉に流されていた僕…

   

 幼い頃は、親の意見に流されてしまうことが多かった。
 学校時代は、友達に気をつかい、空気を読むことに人一倍敏感な少年だった。
 そんな自分を、どこか心の奥で「嫌だな」と思っていたのだと思う。

 大人になると、日本の同調圧力が重たく感じるようになっていた。

 だからこそ、僕は海外へ逃れ、マイノリティ(少数民族)と呼ばれた“インディアン“と暮らしたいと願ったのかもしれません。今は「インディアン」と呼んではダメです。差別用語になるから。
  「ネイティブ・アメリカン」と呼ばねばならない。それもマジョリティ(多数派)の白人が決めたこと…。
 けれど当の彼ら自身は、呼び名に誰もこだわってはいませんでした。
  「それは、白人の都合で決めたことだろ。インディアンでもネイティブ・アメリカンでも、かまわないさ。だって俺たちは『人間』だから」と、彼らは静かに笑っていました。

 ラコタも、ナバホも、チェロキーも、彼らの言葉で「人間」という意味だから。
 アメリカならヒューマン族、日本なら人間族、中国ならレン族、韓国ならインガム族とは誰も言わないように。

 「呼び方が変わっても、本質は何も変わらないよ」と笑う本当の強さ。



 それなのに「みんなが正しい」という声は突然に「差別だ」と人を縛り、その正しさはやがて弾圧へと姿を変えてしまいます。
 正義の御(美)旗の下で始まるのも戦争だから「みんなが…」という響きには、僕はどうしても一歩引いてしまいます。

 イスラエルの中でイスラエル人が「ガサ攻撃はおかしい」と声をあげる人。
 ロシアの中でロシア人が「プーチンは間違っている」と叫んだ人。
 その勇気ある少数意見に、僕は心から敬意を抱きます。
 北朝鮮で「この国はおかしい」と声をあげれば、その一言で命を奪われる重罪です。どれだけマジョリティの中で意見を言うのが大変か…。



 9月25日の国連。
 AIを軍事利用することへの規制を呼びかけたグテーレス事務総長。
 多くの国々が賛同した中で、アメリカの代表は「科学の発展に国連が関与するのは全面的に拒否する」と言い放った。
 中国も「規制が必要だ」と応じる中でだ…。

 そんな場面を見ながら、僕は想像してしまうのです。
 もしアメリカ代表の席のひとりが立ち上がり、
  「トランプ大統領にはそう言われて来たけど、やはり人を殺す兵器は規制    がないのは間違っている」と一人でも退出するシーンを見たら、それこそが  本当の意味での Make America Great Again「アメリカを再び偉大にする」姿ではないか、と…。

 かつて僕が愛したアメリカには、そうした「自由」が生きている楽しい国だったから…。



 日本もいま、自民党の総裁選が始まっています。
 「党を生まれ変わらせる」と言いながら、下馬評どおり小泉候補が強いとなるとに、勝ち馬に乗りたがる人たち…僕は誰に応援するわけではないけれど。
 多数派に、すぐに鞍替えするのも、それもまた「人の心理なのでしょう」と日本の行末を案じて何らかの変化を願っている我が身としては、変われるのか君たちは…と少々、両肩の力が抜けそうになる。もちろん、すべての政治家には期待をしていますよ。

 でも僕は、やはり少数派が気になるのかなぁ…。
 大きな流れを変えるほどの勇気を持つた、静かなマイノリティたちの力に…。 



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心理カウンセラー衛藤信之
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